工場や生産現場の粉じん対策に欠かせない集塵機。
安定稼働のためには、定期的なメンテナンスと法定点検が不可欠です。
ここでは、集塵機を長寿命化し、効率的に運用するためのポイントをご紹介します。
集塵機に必要な法定点検とは
労働安全衛生法に基づく点検義務
集塵機は労働安全衛生法により、年1回以上の定期自主検査が義務付けられています。
点検を怠ると法令違反だけでなく、作業環境の悪化や設備トラブルにつながります。
点検内容の例
- ろ布・フィルターの摩耗や破損の確認
- 集塵機本体やダクトの清掃
- 圧力損失(圧損)値の確認
- 電気系統や制御部の安全確認
- 送風機ファンの点検
メンテナンスの主なポイント
ろ布・フィルターの点検と交換
集塵性能を維持するために、ろ布やフィルターは定期的に確認・交換が必要です。
特に粉じんの種類や使用環境により寿命が大きく変わります。
圧力損失(圧損)のチェック
圧損が高くなると、風量不足やエネルギー消費増加につながります。
定期的な測定とフィルター清掃で適正値を維持することが重要です。
ダクト内部の清掃、損耗状況もチェック
粉じんの堆積は火災や爆発の原因になる可能性があります。
定期清掃で安全を確保し、効率的な吸引を維持します。
また、ダクトの損耗状況(穴あき・摩耗)などの確認も重要です。
送風機ファンの点検
集塵機の心臓部である送風機ファンは、安定稼働に直結します。
以下の点を重点的に確認することが重要です。
- モーターの動作状況(温度上昇・異音・電流値)
- インペラ(羽根)の摩耗や粉じん付着の有無
- 回転時の振動チェック(アンバランスや芯ずれの有無)
- ベアリングやシャフトの潤滑状態
- 防振ゴム・基礎部の緩みの点検
粉塵払い落とし装置のメンテナンス
集塵機のろ布やフィルターに付着した粉塵を払い落とす仕組みとして、主に以下の方式があります。
- 機械式シェーキング方式
振動でろ布を揺すり粉塵を落とす方式。
可動部の摩耗や緩み、異音の点検が必要です。 - エアー式パルスジェット方式
圧縮空気を逆噴射し効率的に粉塵を払い落とす方式。
電磁弁、配管、エアタンクの漏れや動作不良を定期確認することが重要です。
払い落とし装置の不具合は「フィルター目詰まり」「吸引力低下」に直結します。
定期点検と消耗部品交換が安定稼働のカギとなります。
粉塵排出装置のメンテナンス
払い落とされた粉塵を確実に処理するため、集塵機の下部には排出装置が設置されています。
- スクリューコンベア方式
粉塵を横方向に搬送。
軸受けのグリス切れやスクリュー摩耗の確認が必要です。 - ロータリーバルブ方式
回転する羽根で粉塵を連続排出。
羽根とケーシングの摩耗、モーター駆動部の点検が重要です。
排出装置のトラブルは「粉塵滞留」「装置停止」の原因になります。
定期的な清掃・潤滑・摩耗チェックが不可欠です。
マシンテック川上の対応サービス
当社では、以下のような集塵機関連サービスを提供しています。
- 法定点検の代行
- 部品交換・修理(ろ布、フィルター、ファン、電磁弁等)
- ダクト清掃・圧損測定
- 払い落とし装置・排出装置の点検と更新
- 老朽化した集塵機の更新工事
豊富な施工実績をもとに、お客様の現場環境に合わせた最適なメンテナンスをご提案いたします。
まとめ
集塵機のメンテナンスは「法令遵守」と「安定稼働」の両立に欠かせません。
特に送風機ファン、払い落とし装置、排出装置の点検は見落とされがちですが、安定運用の重要な要素です。
株式会社マシンテック川上では、集塵機の法定点検から修理・更新工事までトータルでサポートしています。
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